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第10回サンハート・アンサンブル・オーディション 審査員紹介

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■審査員 プロフィール

●白石光隆 (ピアノ・審査員長)
白石先生  東京藝術大学附属高等学校を経て、東京藝術大学、同大学院を修了。1989年ジュリアード音楽院へ進む。1990年ジーナ・バッカウアー国際奨学金コンクール入賞。1991年学内におけるコンチェルト・コンペティションで優勝し、リンカーンセンターでジュリアード・オーケストラと協演。1992年帰国。
 1994年第63回日本音楽コンクール声楽部門において、優れた日本歌曲の演奏に贈られる木下賞(共演)受賞。特筆すべきはその生き生きとした、圧倒的なリズム感と構築性、そして独自の宇宙を感じさせる微細なまでに磨かれた美しい音である。またレパートリーが広く、邦人、現代作品など分野を問わず才能が遺憾なく発揮されている。財団法人地域創造の公共ホール音楽活性化事業などの活動では全国を巡り、子どもたちへの教育プログラムにも積極的に取り組む他、後進の指導やさまざまなコンクールの審査員も務める。1年間の活動の集大成として、毎年定期的に東京で開催するソロリサイタルは2020年9月で33回を数える。意欲的なプログラムとさわやかなステージも魅力な、数少ない実力派である。
 ピアノを金澤桂子、高良芳枝、伊達純、小林仁、マーティン・キャニンの各氏に、室内楽をフェリックス・ガリミア、伴奏法をジョナサン・フェルドマンの各氏に師事。現在、東京藝術大学、お茶の水女子大学非常勤講師。 


●新居由佳梨(ピアノ)
新居先生 東京芸術大学音楽学部器楽科、及び同大学大学院修士課程音楽研究科を経て、スイス国立ジュネーヴ音楽院を修了、ソリストディプロマ取得。第7回イタリア・モノポリ国際ピアノコンクール第3位、第10回宝塚ベガ音楽コンクール第2位、第69回日本音楽コンクール入選ほか、上位入賞多数。オーケストラとの共演の他、フランス・パリでのショパンフェスティバル、サントーンジュ・ピアノフェスティバル、ジュネーヴ芸術協会リサイタルシリーズなどに出演。帰国後はスタインウェイ・ジャパン社による「Young virtuoso series」、シャネル・ピグマリオン・デイズ、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンなど様々なコンサートに出演するほか全国各地でリサイタルを行い、2012年からは(一財)地域創造公共ホール音楽活性化支援事業登録アーティストとして各地の小学校を周りアウトリーチ活動も行っている。CD「メランコリー」をスタインウェイレーベル、「ラヴェルピアノ曲集~透明な風」をソニー・ミュージックダイレクトよりリリース。伝説のバイオリニスト、イダ ヘンデル氏との録音や、オリヴィエ シャルリエ氏との共演ほか、国内外の著名器楽奏者との録音・共演も数多く、安定感ある技巧と細やかな心配りで室内楽奏者としても厚い信頼を寄せられている。第76回および第79回日本音楽コンクール・バイオリン部門にて共演賞受賞。スタインウェイ・アーティスト。

●大森智子(ソプラノ)
大森先生 みずみずしい感性に透明感と温もりを併せ持つ歌声で常に聴衆に喜びを与えている歌い手である。
 昭和音楽大学卒業、特別賞受賞。パリ・エコールノルマル音楽院を審査員全員一致の首席で卒業、審査員特別賞受賞。パリ国立高等音楽院にてさらに研鑚を積む。 声楽を細川久美子、南條年章、エディット・セリグ、ペーテル・ゴットリープ、牧野正人の各氏に師事。
 ナンテール市立劇場でのオペラ「カルメン」ミカエラ役でデビュー、パリ・オペラ座「カルメル会修道女の対話」や各種コンサートに出演。帰国後は「リタ」「愛の妙薬」「ルチア」「マクベス」「イル・カンピエッロ」「仮面舞踏会」「魔笛」などのオペラに出演のほか、宗教曲や全国各地でのコンサートでも活躍している。
 また、自身ライフワークにもしているアウトリーチ活動においては、近年アウトリーチアーティスト養成事業の講師としても各地で招かれ成果を残している。CDは「モンテヴェルディ集~祈りの歌」「やわらかな歌」「やすらぎのアヴェマリア ~音楽療法ベスト」があり、2020年にはピアニスト田村緑とのユニット『デュオ・ナチュレル』のアルバム「デュオ・ナチュレル」を発表。楽譜の監修も数多く務め、最新刊は「ピアノと歌うオペラアリア ~オンブラ・マイ・フ」(ヤマハミュージックメディア)。
 2000年文化庁芸術インターンシップ研修員。第16回国際古楽コンクール《山梨》第2位(声楽で最高位)。
(一財)地域創造公共ホール音楽活性化事業協力アーティスト。昭和音楽大学および大学院講師。藤原歌劇団団員。


●吉川健一(バリトン)
吉川先生  国立音楽大学卒業、同大学院修了。二期会オペラ研修所プロフェッショナルコース第6期修了。
トルトーナ国際音楽コンクール、ラッコニージ国際音楽コンクール、第20回奏楽堂日本歌曲コンクールなど国内外のコンクールで入賞する。
大学院オペラ「フィガロの結婚」タイトルロールでオペラデビュー後、イタリアに留学しヴィヴァルディ国立音楽院に学ぶ。世界的名バリトン、パオロ・コーニ氏の愛弟子として研鑽を積みながらイタリア各地の歌劇場に出演。その他、宗教曲ソリストとしてイタリア国内ツアーやポルトガルへの演奏旅行など、数々の舞台経験を積む。
帰国後、二期会公演「魔笛」パパゲーノ役に抜擢され成功を収めるのを皮切りに、同二期会公演「ジャンニ・スキッキ」「天国と地獄」「サロメ」、新国立劇場「オルフェオとエウリディーチェ」(バレエ主催公演)「コジ・ファン・トゥッテ」(特別演奏会)「沈黙」「ピーター・グライムズ」「夕鶴」「蝶々夫人」「魔笛」「カルメン」「ジャンニ・スキッキ」「セビリアの理髪師」「夜鳴きうぐいす」、日生劇場公演「夕鶴」「利口な女狐の物語」、ヴェルディ生誕200周年記念 東京・春・音楽祭「ファルスタッフ」タイトルロール等の他、武蔵野市市制施行70周年記念 武蔵野市・ブラショフ市 友好交流25周年記念コンサート 第九ソリストとしても好評を博している。また平成20~21年度地域創造登録アーティストとして活動しアウトリーチを全国に展開する他、子供向けのコンサートにも積極的に参加している。
二期会会員 公式サイト http://keny.ciao.jp/

●和田敏明(サンハート館長・特別審査員)